都内唯一の 潮入りの池と、庚申堂鴨場と新銭座鴨場の二つの鴨場(現存する鴨場は全国で五箇所)を持つ、代表的大名庭園の浜離宮恩賜庭園。
海とつながっている池の水は、海水と淡水の混じった汽水。そのため池にはボラ・セイゴ・ハゼ・ウナギ等の魚類が棲息し、池の周囲に配置された岩や石にはベンケイガ二・フナムシが這い回っている。
かつては冬鳥が飛来する晩秋から翌年春先まで鴨場が利用された。現在でも四方を水路に囲まれ、樹木が生い茂り、池が点在し、解放感のある園内には、この時期、カルガモ・サギ類・カイツブリ・カワウ等の留鳥に加え、キンクロハジロ・ホシハジロ・オナガガモ・ヒドリガモ・コガモ等の渡り鳥の姿が多く見られ、バードウォッチャーの目を楽しませてくれる。海岸側には堤防が築かれ、ユリカモメが群れていることが多い。
<ダイサギ> <コサギ> <アオサギ>
<ヒドリガモ 右♂左♀> <ハシビロガモ 左♂右♀> <マガモ 下♂上♀>
<キンクロハジロ 左♂右♀> <ホシハジロ 右♂左♀> <オナガガモ 右♂左♀>
<カルガモ> <コガモ 右♂左♀> <ユリカモメ>
<カイツブリ> <オオバン> <カワウ>