商業の中心地・
地元から愛され、住民とともに栄え、親しみのある商店街を、特派員が訪ねて、見て、聞いた商店街の"今日そして明日"。そのイキイキとした魅力と活力、とっておきの情報などをお伝えしている、
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◎特派員の商店街訪問(第20回)◎
ビジネス街の下町/ 茅場町商店会
江戸太平の270年、交通・商いの中枢であった日本橋川と亀島川に面し、新大橋・平成通りと永代通りが縦横に走り、東京メトロの東西線と日比谷線が十時に交わる、歴史と下町の雰囲気が色濃く残る茅場町の『茅場町商店会』を訪ねました。
田村新三会長は、瀟洒な5階建てのビル
・・・なんと!2階の外コーナーに、徳利を下げた3mに近いタヌキ像(信楽焼)が睥睨している!・・・
そのビルの1、2階で日用品とタバコ(全種類を揃えた一面のケースは圧巻!!)を扱う
「赤札屋田村商店」のオーナーである。
大病後とは思えぬ元気溌剌の会長、
50年余夫唱婦随の奥さん、
社長の息子さんが、にこやかに迎えてくれました。
この地は、江戸城築城当時、茅が生い茂る草原で、茅商人をここに移して町を拓いたのが町名の由来とのこと。酒屋・銭湯・飲食店、特に職人(大工・畳屋・ブリキ屋・石屋・こまいや=左官屋など)の多い町として、昭和30年代まで賑わってきた。
商店会の発足は昭和40年頃(東京オリンピックの頃)であるが、その頃からビル化、交通網(道路・地下鉄)の整備、株式売買立会場の閉場(5万人減)などにて、暮らしの形態が大きく様変わりする。
現在、町内2~3丁目およびさくら通り沿いの商店・企業が会員であるが、一番の問題は、参加会員の伸び悩みである。これからの若い力および区・都等の理解・支援を得つつ会員の増加を図り、この恵まれた土地・環境を400年余の伝統を大事に、向こう三軒両隣り、挨拶の飛び交う、子どもから年寄りまで誰もが安全に気楽にたと寄れる"人"中心の街づくりに取り組みたいと、息子さんともども熱く語ってくれました。
会長(80歳)の健康法は、早朝の散歩と生涯現役さらに命を拾った国際聖路加病院における日野原先生(100歳)に習い、"健康長寿100歳の実現が夢である"という情熱にひたすらエールです。
(因みに日本橋架橋百年祭の3世代3夫婦渡り初めをされた、100歳の岸上米蔵さんは茅場町生まれとのことです。)
茅場町商店会の近くには、銀行発祥の地や亀島川や亀島橋、春には、桜のトンネルになるさくら通り、山王祭・神幸祭の頃は御旅所になる摂社日枝神社も賑わいます。ぜひお出かけください。