日本橋浜町は、現在の隅田川に臨む「浜辺の町」であったことに、その名が由来します。
江戸時代、隅田川沿いには各藩の蔵屋敷が建ち並ぶと共に、職人の」町として知られていました。
そんな浜町公園の前で、祭り半纏、手ぬぐい、合財袋、掛守りなどに 江戸の酒落を効かせた商品を多数制作している「高虎商店」の二代目 高橋欣也さんにお話しを伺いました。
しかしながら、何代も続いてきた伝統に執着せず、自分の仕事をしていくことが大切だと思っているので、何代目かという事にこだわれないようにして仕事をしてきたそうです。
お店のスタッフは六名で、その内四名が職人さん。デパートなどの催し物での実演販売の要請が多いので、職人さんが其々 一回一週間の出張を二回受け持っています。
作り手が売り場にいて注文を受けるのが お客さんの好みなどにおいても信頼関係が出来てよいそうです。
今週も一人の職人さんが博多のデパート、もう一人は大阪のデパートです。お店には その月の催事出店スケジュール表が置かれています。
以前は 呉服の染が中心でしたが、時代の流れで仕事が少なくなり、現在の手拭などの商品を手がけるようになりました。
手拭のデザインは、国芳の猫や北斎の富士などいろいろ、そして 歌舞伎の十八番などに江戸の遊び心をとりいれて デザインして染め上げています。
手頃の商品から、アート的なものまで沢山あり 店内を見渡しているだけで楽しくなります。