6月5日、平年より2日、前年より5日早く東京地方に「紫陽花の真の花開花」宣言が出され、入梅も間近か。
銀座交詢社通りの西銀座通り(外堀通り)から銀座三原通りまでの植樹帯に街路樹の「トウカエデ」(別名サンカクカエデ)と共に植栽されている「アジサイ」も初夏の彩りを添えている。
最も一般的な "アジサイ" は中心部の '真の花(両性花)' を覆って花弁状の萼片の '装飾花(単性花/中性花)' が球形の花序を形成しているが、"アジサイ" の開花とは「標準木の '真の花' が2‐3輪咲いた状態になった最初の日を云う」とある。
アジサイは交配され改良された品種も多いため、装飾花が両性花を取り囲むように咲く「ガク咲き」と装飾花が球形に密集した花序を形成して咲く「テマリ咲き」の形状の違い、一重/八重といった装飾花の咲き方並びに花弁(萼)の形状・花色の違い等々、その多様性をいろいろと楽しむことが出来る。
梅雨空が続き、とかく人の心を陰鬱にしがちな季節、その落ち着いた穏やかな花色と七変化と云われる移ろう風情は心を癒してくれる。