銀座松屋から築地に向かう松屋通りの、歌舞伎座の裏あたりは、しょっちゅう通っているのですが、先日、マガジンハウスの先の厚生館ビルの前に『明治会堂跡』という説明板を発見!
「24年3月」となっていたので、比較的最近建てられたものとは言え、全然気が付きませんでした。
その説明板によると、かつてこの場所にあった「明治会堂」とは、明治14年に福沢諭吉の発案により建てられた、会食もできる演説会場で、東京随一と言われ、その収容人数は何と3000人!食堂は200席もあったそうです。
明治15年には立憲改進党の結党式が、また明治16年には、鹿鳴館に先駆けて、日本初の西洋式舞踏会が開かれたのだとか。
その後、福沢の所有から農商務省の手に渡って「厚生館」と改称され、明治23年に民間に払い下げられましたが、大正12年の関東大震災で消失してしまったのだそうです。
今も残る「厚生館」という名称には、そんな由来があったのですね。
ちなみに、厚生館ビルと隣のビルとのわずかな間には、「専修大学発祥の地」の記念碑があり、反対側の通りの角には、ジョン・レノンがとても贔屓にしていた喫茶店「樹の花」があります。
中央区は、大通りばかりでなく、ちょっと裏道を歩いただけでも、歴史や由緒のある場所ばかりなので、本当に【タイムスリップ】してみたくなってしまいますね!