場所は日本橋中洲と日本橋浜町の境。高速道路の高架が隅田川とぶつかる場所です。高速道路の下はあやめ公園と名付けられていて、工事の結果、その公園が隅田川テラスと連結されました。隅田川の土手の整備事業の一環として他でも施された工事がこちらにも行われたものであります。
ちなみに古くはこの公園、高速道路、そしてこの土手までの一帯は、日本橋浜町と日本橋中洲の間で中洲の地形を作っていた水路(川)でした。昔の堤防跡も見つけられます。
この土手は非常に狭いのですが、あやめ第二公園側から向かって階段を上がっていくと、高速道路の陰から隅田川テラスの明るい空間に突然出ることになります。実際に上って行ったのですが、その手前の空間が上が高速道路、左が消防署、前が土手、右がマンション群に囲まれた閉鎖的な印象を感じさせるため、そのギャップなのでしょうか、非常に開放されたすがすがしい気分を感じました。そのときは空間の変化を楽しめました。
土手自体は整備されてきれいになったのですが、そんなに広くはありません。そこには二人掛けのベンチが置かれています。
土手の少し高いところですから、そこから眺める景観は開けたものとなっています。オープンして盛況の東京スカイツリーがよく見えます。そして隅田川の往来。下流側には清洲橋は見えます。
対岸は、江東区の芭蕉記念館、萬年橋があるエリアです。ゆっくり座っても気持ちのよいベンチです。江戸の昔から庶民に愛されてきた隅田川を眺めるのに最適な場所でないでしょうか。おそらく、今後、多くの人の憩いの場となることが期待されます。
そこから隅田川テラスを散歩すると、上流は新大橋、浜町公園方面、下流は清洲橋方面に続いています。散歩途中に足を留めたい場所がまた増えたように思われます。