月島の魅力を再発見すべく、シリーズでお伝えします。
第1回は〔西仲通り〕です。名前は月島の西側中央を貫く通りであることを現しています。当然ながら〔東仲通り〕もあります。月島のメインロードである〔清澄通り〕をはさんで、東と西にきれいに区分けされているのが月島の特徴です。120年前にこの地区が造成されたときに、新しい近未来の都市計画のさきがけとして区割りされたとのことです。
〔西仲通り〕は今では〝もんじゃ焼店〟が立ち並ぶ賑やかな名物通りですが、もともとは普通の商店街でした。戦後、いち早く地元の商店が結束して商店街を形成し、地域の生活を潤すエリアとして親しまれてきました。
今では〔地域安全センター〕となっていますが、平成19年まで現役交番だった建物はこの通りのシンボルマークのようになり地元の人たちに愛されています。
〔西仲通り〕はアーケードやブロックを数字で表示した暖簾などが掲げられ、オシャレなテーマストリートになりました。しかし商店の屋根のほうを見上げると、かつての屋号や商売の図柄が刻まれた様子があちこちに伺えます。ぼくが始めて住み始めた20数年前は、まだ〝もんじゃ焼き専門店〟も数えるほどしかなく、この通りも様々な店が軒を連ねていたものです。その当時の姿が屋根の上に残っているんですね。味噌屋さん、おもちゃ屋さん、洋食屋さん・・・当時の姿が偲ばれます。
この通りの名物と言えば、毎年7月中旬に催される〝草市〟です。そもそもは、この時季に、お盆の道具(麻幹、筵、溝はぎ、など)を売る店が屋台を並べたのが始まりとか・・・。(写真は4年前のもの)
その後、縁日のように多くの露店が並ぶようになりました。地元の古老に聞くと、かつては〔西仲通り〕ではなく、それに直行する路に露店がひしめいていたものだということです。 今では商店街や町会の皆さんが中心となってコミュニティー主導の〝手づくりの縁日〟という感じで行われています。子どもたちにとっては、夏休み前の楽しみの一つです。今年は7月14日(土)、15日(日)の2日間に行われます。是非お立ち寄り下さい。
このような下町情緒豊かな味わいを残す月島の町をさらにいろいろご紹介したいと思います。引き続きよろしくお願いします。