金春通りは銀座8丁目の中央通りから一筋西側の通りで、江戸時代ここに能楽金春流の屋敷があり、明治以降も金春芸者(新橋芸者)が行き交う花柳界として知られ、現在も「金春湯」にその名を留めている。
「能楽金春祭り」は江戸文化を継承すべく、「金春通り会」と社団法人「金春円満井会」の共同主催により昭和60年に始まった。
15時から金春通りは車両通行止めとなり会場設営がスタート。 通りに沿って紺白の幕が両側に張られ、中央ステージを挟んで座布団席と椅子席がセッティング。 16時から無料の座席指定券が配られた。
18時に 委員長挨拶を皮切りに、能奉行(中央区長)挨拶、解説が済むと演能一行が入場。
今回演じられた演目は、「延命冠者」「父尉」「鈴之段」「弓矢立合」で、何れも千年の古儀を誇る「奈良金春」独特の能楽と聞く 。
尚8月1日~9日まで普段は新橋会館屋上に祀られている「金春稲荷神社」が一般の人も参拝出来るよう金春通りに移設されている。(写真右)
また8月1日~4日にはタチカワ銀座スペースにて「能楽講座」も開催された。