日本橋小伝馬町の十思スクエア(旧十思小学校)・十思公園一帯には江戸期、伝馬町牢屋敷があった。敷地面積約2700坪(約8900㎡)で、最多時には900人に及ぶ牢人がいたという幕府最大の牢屋敷だそうだ。今回の発掘調査はその一部約900㎡で、これほど大規模な牢屋敷跡の発掘は珍しいという。遺跡発掘現場見学会が8月10・11の両日開かれた。
発掘された遺構は、神田上水から引き込んだ木樋・上水桝・井戸や石垣、焼け跡で、陶磁器や瓦、金具類、銭貨などが出土した。(参照資料:「伝馬町牢屋敷跡遺跡見学会資料」中央区教育委員会、2012/8/10発行から) ●巻渕彰