8月6日祭り最終日、御旅所に一晩泊まった宮神輿<八角神輿>が、晴海・勝どき・月島・新佃と各々の町内の担ぎ手に順繰りに手渡されて元々の佃島である佃1丁目に帰ってくる。
いよいよ宮神輿の「出迎え」の時間。
夕暮れの中、佃小橋から新佃まで「津久田」「住吉講」の高張り・弓張り提灯を掲げ「若衆(わかいし)」が隊列を整える。
新佃の拍子木が鳴り手締めが行われると、いよいよ最後の巡幸。
「宮入り」の担ぎ手は「世話人」「大若衆(おおわかいし)」のみ。
木遣りを謡う鳶の棟梁に先導されゆっくりと進む。
境内に入るといよいよ大詰め。佃囃子の音色がひときわ大きくなり、神輿を一気に天に突き上げる「さす」所作が行われた後、神殿の前に静かに安置される。
しばらくすると、「これから厳粛な神事が行われるので写真撮影厳禁」のアナウンスが流れ、社殿や境内の照明がすべて消され、御霊を神輿から住吉神社に移す「御霊移し」が執り行われた。
このあと手締めが行われ、熱気を帯びた祭りの幕が下された。
名残りを惜しむかのようにお囃子が鳴り響き、熱き感動の余韻が闇の中に留まった。