中央区まるごとミュージアム2012 が11/4(日)に 開催されました。
毎年 楽しい催しがたくさんあるので 参加する催しを選ぶのに頭を悩ませます。
11/3(祝) の 小津和紙 紙すき体験へ参加しました。
作業でぬれる恐れもあるため 全員前掛け使用です。
先生に ご指導いただきながら体験しました。
初めに簀桁(すけた)の中に 漉き船の液体を入れ、
紙の素を重ねていきます。
木の枠をしっかりと持ち 簀桁の中に 漉き船の液
(紙の素になる液) を少量すくい すぐに捨てます。
次に液をたっぷり汲み、リズミカルに30回ほど前後に揺らします。それを3回繰り返し 最後にまた液を少し汲みすぐに捨てます。
漉き船には 三俣・雁皮等の原料のほかに トロロ葵を加えてあります。
水より重い原料に トロロ葵を加えて 原料全体を浮かせるためとの事です。
簀桁から紙を(液体が紙の状態になっています)
剥がしやすいように、簀桁周りについた紙は
指で取り除いておきます。
簀桁より 紙をはがします。
次に機械で 紙の水分を吸い取ります。
(まるで掃除機で吸い取るようです)
まだ濡れている紙を 厚い鉄板の乾燥壁へ貼り
付けて 乾かせます。
柔らかい刷毛を使って、乾燥壁と紙の間に空気が入らないように。
皺にならないようにと。 刷毛で撫で付けます。
どうしても大きな皺ができ、先生に直していただきました。
紙が乾くまでの時間を利用して 小津資料館を見学しました。
古文書の それぞれの花押が 黒色であるのが不思議?
TVで 目にする時代劇の花押はみんな赤色です。
その当時 普通の人は黒の墨、身分の高い人のみが赤い花押 と教えていただきました。
千両箱の展示もありました。 箱のみですがかなり重く、箱に千両を入れて鼠小僧のように
肩に担ぐのは難しいとのお話。(小判千両の重さは 江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ で 模擬体験できます)
紙漉きから仕上げまで 1時間半ぐらいでした。
紙漉き体験は 来年1月までで その後は しばらくお休みだそうです。
珍しい体験をさせて頂きまして ありがとうございました。