隅田川や晴海埠頭の岸辺に立って水上を見渡すと、
旗を立て、ずっと停泊している船が有ります。
旗には「警戒船」と表示が有ります。
その船の周りを見ると、
近くの岸辺では必ず工事が行われています。
たとえば、橋をかけている、岸壁の工事を行っている、浚渫工事を行っているとか。
行き交う船の流れを見ていると、船員が双方向の船に合図を送っています。
いわば、陸地での工事中の道路で車両の流れを制御する、カードマンと同じ役目を担っています。
陸地では、工事中の際にガードマンが、車の速い流れを、合図の旗で、敏速に制御しています。
しかし、船の制御は穏やかに見えますが、走っている船の制御も大変なのです。
船は急速には止まれませんから、船が見え 始めると、船員さんは旗を振り、合図を送 り、制御を始めます。
すると船はその指示に従い、速度を緩めたり、右に向きを変えたりしていきます。
走る船に、数百メートル先からねらいをつけ、へさきに立ち上がり、合図を送り続けます。
緩やかそうに見える、水上の往来にも、交通の要所である、ここ中央区の船の流れは一見の価値があります。
いま 新豊洲大橋(架橋中)から、元のマッカーサー道路をとおり、TOKYO TOWERSの東側 そして隅田川を渡り、西新橋方面へ向かう道路の工事が行われています。
完成はまだまだ先のようですが、月日の経つごとに少しずつ、まわりの様子が変化しています。
勝鬨橋や黎明橋、朝潮小橋などからは、工事中の模様が見られます。
その際は、 「警戒船」をぜひご覧ください。
一生懸命船の往来のガードをしていますよ。