クリスマス・プレゼントを選ぶために、日本橋から京橋・銀座へと歩いてみました。
風の穏やかな冬晴れの下で、コートのボタンを外し、日向ではそのコートを小脇に抱えるくらいでした。
中央通りを南南西に進みます。
途中、交差する通りへもふらりと入り込みます。
折れ曲がるきっかけは、街路樹です。
都市の美しい景観をつくり出す並木道。
中央区には、30種類を超える多様な街路樹・並木があるんです。
この時期、一番輝くのは、イチョウ並木。
高層ビルが四角に切り取った青空を背景に、明るい黄色の色彩が、すっと伸びています。
うーん、すがすがしい。
風に舞い、歩道を敷き詰めたイチョウの葉は、太陽の光を反射し、艶やかな光沢を生み出しています。
最も初冬の東京らしい風景です。
マロニエの落ち葉は、一枚一枚が大きく、子供のようにその上を歩くと、ザッザッと楽しい音がします。
プラタナスは、多彩に変化した茶色の葉を、まだしっかり枝につけています。
こんな渋い色合いを、シャツや上着にして着こなすことができたら、一目置かれる大人になるかな。
同じ街路樹でも、銀座の象徴であるヤナギは、青々と緑の線をそよがせていました。
すっかり葉が落ちた木々には、よく見るとLEDライトが巻きつけられています。
日が沈めば、幹から枝先へと光が踊りだすのでしょう。
このシーズンならではの楽しみに、「イルミネーションの仕掛け探し」があります。
建物の入り口に、柱や壁に、木々の表面や植え込みの中に、仕込まれた配線や電球を探すのです。
太陽の下で、そんな仕掛けを見つけると、かすかな自己満足が生じます。
もちろん、夜の帳が下りてから、輝くイルミネーションを見に来るのですが、その光をつくり出す技術や職人技が、仕度を整えている姿を見つけ出すのは楽しいものです。
中央通り(銀座通り)は、夜になると「ヒカリミチ」の愛称を持つ、イルミネーションに包まれます。
来年1月6日まで開催しているんですよ。
歩行者天国の通りは、テレビ番組の中継をしていたり、海外ブランドをPRするイケメン集団がいたりと、面白いです。
あっ。福引きの当たりの鐘が鳴っていますよ。