杉山寧氏の没後20年にあたる本年、それを機に久方ぶりの杉山寧芸術の粋を集めた回顧展です。
杉山氏は1909年(明治42年)、東京の浅草に生まれました。東京美術学校日本画科に在学中から、第13回帝展で特選を受賞するなど、早くから才能を開花しました。その後、ピラミッドなどをモチーフにした、旺盛な連作を発表し、人気を得ます。
対象をしっかり捉え すぐれた造形から生まれる作品は、どれも強い生命力をたたえています。
永遠なるもの、悠久なる美を求めました。そしてそれを奉持してきた杉山氏のひたむきな写生と考え抜かれた構図に 温かみのある色感と強靭な筆力が一つとなった画面は多くの人を魅了してきました。
今回は初期から晩年まで85点が出品されています。
お時間があれば日本画の力の再認識を味わってみられたらどうでしょうか。
2013/3/6~25 日本橋高島屋8Fホール 10:00~19:30 3/25は17:30まで