新歌舞伎座開場を記念して、27日午前、中央区銀座中央通りで、中村時蔵さん、市川海老蔵さんら若手の歌舞伎役者60人による、パレード「銀座花道」が行われました。
「世紀のお練り」と、銘打たれたイベントは、風の吹く小雨のなか、3万2千人の歌舞伎ファンが、集まり声援を送りました。
銀座一丁目から松屋手前まで、晴天であれば、10時開始11時終了のパレードは、風が舞い、小雨のなか、出発が大幅に遅れ、10時半過ぎのスタートとなりました。警備する警察官のみなさんは、先陣を切り、観客に、傘をたたむように、お願い。みなさんは、一人残らず、傘をたたみ、みなさん、ぬれねずみになり、スタートを固唾を呑んで見守りました。 アナウンサーは徳光さんでした。
「ドーン」
と言う、花火の合図とともに、行列はスタートしました。その瞬間雨は小降りになり、歓声が、スタート地点から、次第に私の待つ、みずほ銀行に押し寄せてきます。
役者のみなさんは、初めのうちは、下を向き、天を仰ぎ、黙々と歩いていましたが、歓声の高まりとともに、笑顔、、破顔になり、それを見た、観客は、ある女性は涙を流し、老夫婦は、両手を上げ、贔屓の役者に大声をかけていました。
行進の速度はすこぶる早く、一丁目からの観客は、それを追いかけようと、二丁目へ押し寄せ、二丁目は一丁目と重なり、三丁目は一、二丁目と重なるありようで、次第に歩道は熱気であふれ、足の踏み場も、ないほどでした。
行進の時間は10数分、アット終わりましたが、このパレードを応援したみなさんは、世紀の「お練り」を見られて、応援できて、本当に満足そうでした。
新しい歌舞伎座は外観も、漆喰を基調にした当時の風情を保ちつつ、銀座の風情によく溶け込んでいます。
また、東銀座駅からは、雨の日も傘をささずに入場することができ、お客さんにやさしい作りになっています。
歌舞伎公演は、いよいよ 4月2日からです。