AIACは、国際大学連携による建築デザイン演習の共同授業プログラムです。
今年のテーマは「日本橋室町にサスティナブルな暮らしと建築の創造」で、9月パリ・ユネスコ本部で発表に向けて、イタリア・フランス・中国・韓国・日本の5カ国8大学が参加しています。
4月11日から14日の4日間、対象地となった日本橋室町一丁目において国内外の学生約100名がワークショップを行いました。
来日前に進めていた基礎調査に加え、現地調査や室町の地元の人へのヒアリングなどの作業を進め、4月15日にワークショップの成果発表を兼ねたシンポジウムが、地元の皆さんも参加する中、日本橋三井ホールで開催されました。
今年のホスト校である慶応大学をはじめ4大学の教授による講演に先立ち、学生による各大学の成果発表が行われ、会場では活発な議論が見られました。
各大学とも事前の研究で、日本橋の歴史性などについてきちんと理解を深めて来た上で、実際に現地を視察し、橋や川、高速道路の在り方を含め日本人とは違った?見方も示されたのが印象的でした。
今後、学生は各大学に戻って、検討・設計作業を進めて9月にパリで発表を行い、優秀作品が表彰されます。来年1月には慶応大学で作品の展示会が予定されており、世界で建築を学ぶ学生が描く、新しい日本橋室町の姿が披露されることでしょう。