4月8日は「花祭り」です。お釈迦様の誕生日をお祝いする日です。仏教徒にとっての重要な記念日であるというだけではなく、昔から春の民間行事として親しまれてきました。
そもそも「花祭り」というのは俗称であって、正式には「潅仏会」(かんぶつえ)とか「降誕会」(こうたんえ)とか称するものです。詳しくは知らないのですが、この4月8日という日付にも諸説があるようです。ただ、中華圏ではこの日が古来より仏陀の降誕の日と定められており、日本にも仏教伝来とともに広がったようです。
もともとは旧暦での行事ですから、もっと夏に近い時季のはずですが、日本では新暦移行とともにそのまま4月8日が踏襲されました。ちょうど桜の季節と重なることから「花祭り」と呼ばれるようになったようです。
〔築地本願寺〕では毎年4月8日に近い日曜日に、盛大にフェスティバルとして開催されています。今年は7日(日)の予定でしたが、あいにくの雨と強風に備えて早々に中止が決まりました。本来なら稚児行列やミニ動物園なども実施されていたところで、楽しみにしていた皆さんにとっては残念でした。また来年を楽しみにしましょう。
浄土真宗系の寺院では、昨年から今年にかけて「親鸞聖人750回遠忌法要」が営まれています。〔築地本願寺〕でも4月27日~30日に催されます。また、これにあわせて、4月27日~5月3日には「築地春まつり」として場外市場での特売の企画などが予定されています。大型連休の時期でもありますので、是非一度築地に足をお運び下さい。http://www.tokyochuo.net/news/latest/images/130318/pdf01.pdf
春盛んな築地の町の賑わいを感じながらのご報告でした。