"日本三大祭" 且つ "江戸三大祭"の一つとしても有名な「神田祭」、神田明神は千代田区にある神社ですが、氏子の範囲には中央区の日本橋川より北側の大部分が含まれていることをご存知でしょうか。
今年は2年に一度行われる大祭「神幸祭」です。しかも、2年前は東日本大震災の為中止となっているので、4年ぶりの大祭です。
今年の神田祭は5月9日(木)~15日(水)迄賑やかに行われていますが、その中でクライマックスとなるのは、11日の神幸祭、附け祭行列と12日に行われた神輿宮入です。
神田祭の中でも、特に華やかなのは、残念ながら雨模様でしたが、11日(土)に行われた神幸祭、附け祭です。
神幸祭とは、氏神様―氏子の町を守る神々―がお乗りの鳳輦・神輿をはじめとする行列が氏子の町々を巡り、氏子たちと触れあい、町々を祓い清める神事です。
写真は神幸祭の行列です。
行列の先頭を行くのは
鼻高面を被った猿田彦です。
道の両側で行列を見ている
我々にもお払いをして頂けました。
行列の中心となるのは
神輿(右の写真は二の宮神輿-えびす様がお乗りになる神輿)と
鳳輦(ホウレン)です。
日枝神社のお祭り(山王祭)では、茅場町にある摂津日枝神社が御仮屋となりますが、神田祭に於ける御仮屋は東日本橋二丁目(旧日本橋両国)にある、薬研掘のお不動様となります。
右の写真は薬研掘の御仮屋にて休止中の神輿と鳳輦です。
右にあるのは、二の宮神輿です。
中央は、大黒様がお乗りになる一の宮鳳輦です。
左は、平将門様がお乗りになる三の宮鳳輦です。
三基を同時に見られるのは、神田明神以外にはここしか無いかもしれません。
水天宮裏の有馬小学校以降のルートには附け祭が加わります。
附け祭とは、江戸時代から各氏子町で競い合って毎回テーマを変えて、人々を楽しませた行列です。
今年は、福島県南相馬市から
相馬野馬追騎馬武者10騎が
特別参加しています。
右の写真は今年から附け祭りに
初参加となった「花咲爺さん」の山車です。
更に、各町の神輿渡御が行われ、地区内を練り歩きます。
写真の神輿は、横山町・馬喰町・東日本橋の神輿が
合同で清杉通りを練り歩いているところです。
12日に行われる神輿宮入は正に祭りの本番。11日と打って変わった五月晴れの下、威勢の良い各町の神輿が神田明神に向かって練り歩き、順番に神田明神に入って行きます。宮入りする各町の神輿は50基を超えているので、朝9時から夕方の6時前後まで掛かります。
神輿の関係者、見物客であたかも神田明神の一帯が人で埋め尽くされているようです。
とにかく勇壮で、威勢が良くて、見ているだけでも"せいや!せいや!"の担ぎ手の掛け声に合わせて、知らない内に自分も同じリズムで体を動かしてしまう程でした。