築地の街は市場の街ということで、夜は早く暗いのですが、そんな中を分け入っていくと居心地のよい空間があちらこちらにあります。季節がよくなってきて、夜な夜な築地の路地裏に誘われ迷い込んでいる人も増えてきました。今回はそんな中の一つ、素敵なお店を紹介します。なお路地裏にあるので普通には見つからないです。特に看板もない明るい間は分かりません。
お店の名前は酒膳倶楽部、場所は築地7丁目14−13
聖路加国際病院方向から行くと暁公園の裏側辺りに当たります。といっても路地裏にあるため、最初は場所を発見するのが難しいかもしれません。
でも大丈夫、夜になると、オレンジ色の看板が出ているので、近くまで行けばきっと見つけられます。
その場所までたどり着いてもさらに名物の急階段があり、まるで来る人を拒んでいるようです。写真を参照のこと。
さて、この急階段を上ると隠れ家のようにお店があります。お客さんが10人程度入るといっぱいになる大きさ。赤い壁紙で明るい雰囲気。そして存在感があるのは女将、小森さん。ご本人は栄養士としてご活躍で、大学でも講義をしている方です。そのような栄養の専門家の立場から、メニューを構成されているとのこと。実際、野菜をふんだんに使用したおいしい食事が出てきます。健康に飲酒、飲食を楽しむ、これをいつも考えてメニューを考えられているようです。さらに市場の新鮮な食材。悪いものはありません。これではお酒が進んでしまいます。でも帰りには急階段を下りないといけません。いくら病院に近いと言っても注意しないといけません。でも女将を中心に、下町っぽい常連さんたちとの会話は盛り上がり、お酒の量も増えてしまいます。異空間? 外のことを忘れて時間が過ぎていました。
このような感じで今日も築地の夜は更けていきます。市場はもう数時間で始まってしまいます。
酒膳倶楽部は、毎月、落語会やジョギング会なども催していまして、多種多様な趣味の方が集まってきます。また、銀座8丁目にも新店ができていまして、お店には勢いもあります。ご関心の方、是非一度、お訪ね下さい。