築地駅近くで「聖路加病院はどこですか?」と聞かれたら、「この道を真っ直ぐ行くと、十字架の塔のある建物があるので、それが旧館。
外来やお見舞いの受付は、その隣の新館の方になります」とお答えしています。
という具合に、明石町のランドマークである聖路加国際病院といえば、地元の人間にとってまず思い出されるのが、このチャペル。
正確には『聖路加国際病院 聖ルカ礼拝堂』といい、日本聖公会東京教区の教会としての役割も担っているのだそうです。
建物の前庭や、隣接する築地川公園は、さほど広くはありませんが、春は桜の並木が見事で、今はクチナシと、季節毎に 花々が咲き誇り、雨上がりには草の匂いがたちこめるくらいに緑が豊かなので、「閑静」と言っても良いくらい。
観光客で賑わう魚市場がすぐ隣にあるとは、信じられないくらいです。
十字架の塔からは、毎日8時30分、12時、18時にカリヨン・チャイム(鐘楽器)の美しい音色で、聖歌のメロディーが鳴り響きます。
奏でられる曲は季節毎に変わり、先日までは「アメイジンググレース」でしたが、クリスマスの時期には「もろびとこぞりて」になったりします。
そして、目を見張るほど素晴らしいのは、ライトアップされた夜の姿です!
建物正面からはもちろんですが、自宅ベランダから見る姿は、背景の高層ビルの灯りが宝石をちりばめたようです。
よく「良い場所に住んでいて羨ましい」と言われるのですが、その言葉を実感するのは、まさにこんな景色を見ている時です。