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「七月花形歌舞伎」ー初役揃いの「骨寄せの岩藤」

[滅紫] 2013年7月22日 08:34

3ヶ月に亘る開場記念の3部制公演が終了した7月は若手中心の昼夜ともに「通し狂言」。漸く時差もとれ早速昼の部を観に出かけました。暑さも戻り到着までに一汗。歌舞伎座は変わらぬ盛況が続いています。

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昼の部は「加賀見山再岩藤」、通称「骨寄せの岩藤」といわれている「鏡山」の後日譚。松緑、染五郎、菊之助、愛之助がいずれも初役で演じるというのが評判です。(愛之助さんをのぞく3人は2役も勤めます)幕開けに菊之助の側室お柳の方と染五郎の多賀大領が乗った浅妻舟が花道に登場すると二人の美しさに場内うっとり!です。バラバラの白骨があれよあれよと合体、合体後の「岩藤」の亡霊が満開の桜をながめながらの宙乗りもあり(これが新開場した歌舞伎座での宙乗り1号です。)「草履打ち」ありで大詰まで一気に楽しめる舞台です。何と言っても配役の新鮮なこと。

夜の部の「四谷怪談」は菊之助さんがお岩、小仏小平、佐藤与茂七の三役を初役、染五郎さんの伊右衛門、松緑さんの直助権兵衛も初役です。ご存知のようにこの南北の「四谷怪談」は文政8年の中村座の初演は三世菊五郎でこの演出が代々伝わってきたとのことですが、当代の7代目菊五郎さんも亡くなられた七代目梅幸さんも演じておらず、菊之助さんにとっては先祖代々の家の役を音羽屋として久々に演じることになります。私には来週のお楽しみ。そういえば「ぴんとこな」という歌舞伎コミックがTVドラマ化されて放映が始まるようです。また若い歌舞伎ファンが増えるといいですね。若手中心の新鮮な舞台をみて暑さをしばし忘れませんか?

チケットホン松竹0570-000-489 10:00~18:00 千穐楽28日