猛烈な暑さが一休みした一日、所用で銀座に出かけたついでに銀座の書店、教文館に立ち寄ってみました。二階への階段の踊り場で「巡礼の旅」と題する展示を発見しました。書店の7月号のチラシには「この夏、『本』でめぐる巡礼の旅に出発してみませんか?」とあります。
「街道歩き」が趣味の私には興味津々のテーマです。日本各地の古寺巡礼のみならず、海外の巡礼に関する本が数多く展示されています。私がこの春に歩いたスペインのサンチャゴ巡礼路の本も何冊か並んでいました。
美しい表紙にひかれて幾つかの本をパラパラとみてみると、芭蕉のおくの細道にある、「予もいずれの年よりか、片雲のにさそはれて、漂泊の思ひやまず、」という一節が頭をよぎりました。見ているだけで楽しい企画です。最近の猛暑にもかかわらず、「嗚呼、旅に出たい」と思いました。
この展示は7月末まで行われるそうです。