8月6日7日は佃、月島、勝どき、晴海地区の氏神様「住吉神社」の例祭。
今年は「陰祭り」ということで街の様子も3年に一度の例大祭(本祭り)の喧騒とは趣を異にする。
境内では8月6日11:00より大祭式、8月7日14:30/16:30/19:00には神楽奉納が粛々と執り行われた。
それでも、8月7日14;00からの、平成24年度例大祭 "揃い" を着用した佃住吉講世話人一同参拝等を見るにつけ、地域の祭りに対する独特の思いや仕来り、祭りを通じた強い絆と伝承する心意気が伝わってくる。
(写真左上)
✎例大祭に欠かせないものの一つに「揃衣(そろい)」(と呼ばれる浴衣)の新調がある。
宮神輿は揃衣を着て、白足袋を履かなければ佃では担げない。
女性は宮神輿を担げないが、宮元町会<千貫>神輿渡御に限って女性も参加出来るとの仕来りも健在と聞く。
佃島(佃一丁目)には、一部<上町>・ニ部<下町>・三部<東町>からなる男子のみで構成される佃住吉講という組織があり、住吉神社の例祭は勿論、神社で行われる祭祀全般に関わる。
佃住吉講の構員は「若衆」・「大若衆」・「世話人」の三つに序列され、身につける揃衣や役割が異なる。世話人になるにはひと頃若衆20年、大若衆10年の「時」が必要と云われたが、現在は年齢・経験・貢献度等を考慮して昇格が決められると云う。新加入の若衆は「新縁(しんべり)」と呼ばれ、座る席を間違えると「○○年早い」と厳しいお叱りを受ける世界と聞く。
尚平成24年度の例大祭の揃衣のデザインは、
≪若衆≫ 白地に紺(写真左)
≪大若衆≫ 薄青地に紺(写真中)
≪世話人≫ 薄青緑地に紺(写真右)