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指紋研究発祥の地

[TAKK...] 2013年10月 2日 09:00

【銀座】

2013年9月20日。

新iPhoneの発売日、銀座のアップルストアの前には、700人以上ともいわれる長い行列ができていました。

 アップル.jpg

新型のiPhone5sには、新たに指紋認証機能が追加され、話題となりました。
指紋から個人を特定する、そうした手法はいつから始まったのでしょうか。

 

【明石町】
銀座から僅か1kmちょっとの中央区明石町には、「指紋研究発祥の地」という石碑があります。

指紋石碑.jpg

指紋石碑1.jpg

 

明石町は、明治時代に外国人居留地(築地居留地)となり、多くの西洋人が住んでいました。
築地居留地の一角、現在石碑のある場所に住んでいたのが、イギリス人ヘンリー・フォールズです。

 

陸軍測量図.jpg

当時の沽券図にも「ヘンリーホールズ」の名前が見られますね。

 

沽券図2.jpg

ヘンリー・フォールズ(Henry Faulds、1843年 - 1930年)は宣教師として来日し、1874年から1886年までの間、日本に滞在しました。 キリスト教布教のかたわら 築地病院を開いて診療に従事し、日本人の有志と盲人の保護教育にも尽力しました。

また、大森貝塚から出土した土器に残された古代人の指紋に興味を持ちました。

そして研究を重ね、個人の識別に指紋を用いることができるという論文を1880年『ネイチャー』に発表したのです。

石碑は、日本の警察における指紋法の採用(明治44年(1911)4月1日)から満50年を記念し、フォールズの功績をたたえるため、建立されました。