10月20日(日)は朝から雨が降りしきりました。ちょうどこの日は、浜町公園ならびに浜町運動場、総合スポーツセンターを会場として「第34回中央区子どもフェスティバル」が開催されました。ぼくも地域のお手伝いで現地に参りました。
この日を楽しみにしている子どもたちも多く、朝から続々と詰め掛けてきます。会場内では小学校ごとのPTAの皆さんがそれぞれにブースを設けて、模擬店やゲームコーナーなど、趣向を凝らして子どもたちを出迎えました。また、各地域からかけつけた青少年委員や町会の役員の皆さんが会場の警備や案内、誘導などスタッフとなって大会を支えるべく活躍されています。ぼくもその端くれとしてちょっと肌寒い空気の中をびしょ濡れになってあちらこちらと動いて役割をこなしました。
ところが、雨は時間を追うごとに激しくなるばかり。とうとうお昼ごろに屋外の展示やアトラクションは中止になってしまいました。それでも、スポーツセンター内では午後2時まで子どもたちの元気な声がこだましていました。子どもたちの溌剌とした姿を見るのは何とも微笑ましいものです。
浜町公園は元は細川家のお屋敷だったということで、往時の雰囲気をとどめつつ、地域の公園として親しまれています。かつての面影は熊本から遷されたという「清正公堂」(加藤清正を祀るお堂)に辛うじて残されています。
園内には様々な草花が植えられていますが、ちょうどナンテンが赤い実をつけ始めていました。秋は深まりつつあるんですね。
公園の裏手から川辺に出てみると、隅田川は雨に煙って静かに流れていました。近代的フォルムの新大橋が正面に見えます。広重が「大はしあたけの夕立」という有名な浮世絵に描いたのはこの辺りです。ゴッホが模写したくらいの世界的名画の舞台は、今は都会の町並みに染まっています。
浜町近辺は歴史的にも文化的にも趣きのあるところです。皆様もどうぞお出かけ下さい。びしょ濡れになっても想い出深い一日でした。