今日は、中央区の中で自分が一番好きな橋の風景を紹介します。
中央区は、隅田川、日本橋川、神田川、それ以外にも小さい川があり、海にも面していることから運河もあって、多くの橋があります。
その中で家から近いこともあってよく見ていることもあるのか、清洲橋をこよなく愛しております。
清洲橋のプロフィールを簡単に紹介しますと、1928年開通、清澄と中洲の対岸の町名から清洲橋と命名されました。設計段階から美観を重視し、永代橋のアーチに対応する優美さを求め、吊り橋の形状となっています。そのモデルはかつてケルンにあったライン川の吊り橋がモデルと言われています。2007年には勝鬨橋、永代橋とともに国の重要文化財に指定されています。
能書きはほどほどにして、この美橋の景観について語りたいと思います。隅田川沿いの散歩やジョギングが好きな私は清洲橋のいろいろな表情をみています。特に好きなのは、夕方から夜の時間帯です。清洲橋ではピンク色の光が点灯されます(現在は21時まで)。永代橋が水色、勝鬨橋が緑、新大橋が黄色と緑となっていてそれぞれ個性を放っている中で、清洲橋の美しさは強い存在感を放っています。この写真は、対岸の江東区側から中央区を眺めたものです。江東区側には万年橋や芭蕉記念館の分館史跡展望庭園(芭蕉の像がある)が近所の名所ですが、それらの方向から見る清洲橋はバランスがよく、万年橋辺りには、ケルンの眺め、という紹介があります。日が暮れていく中で見える橋の表情、川の表情は刻一刻変化します。しばらくすると夜の表情となっています。動かない橋ですが、光の変化で表情は変わるものだと思います。
こちらは中央区側から眺めた写真になります。朝は江東区側から太陽が昇るのでその時間帯はまずは中央区側が明るくなります。写真は雪の日に撮影した珍しいものです。機会があり、上から見下ろすアングルから撮影しましたが、川原のテラスからの風景も悪くありません。永代橋は実際、アーチの形状から連想されるイメージのがっちりした印象があるのですが、清洲橋は吊り橋形状からくる優美な印象が見る者を飽きさせません。対比から女性的な印象と言われることがあるのも理解できます。浜離宮公園や浅草からの観光船での橋巡りでも清洲橋を楽しむことができます。また、実際に橋を渡ってみるのも橋を楽しむ上で大事なことです。橋からは何が見えるのか、東京スカイツリー、隅田川花火大会、東京湾花火大会、隣の橋、隅田川を行き交う船、テラスを散歩する人、橋を走り抜ける車両など。こうやって橋が作り出す様々な風景を楽しんでみました。
私はこのように清洲橋の風景をいろいろ見てきましたので、その中で好きな写真をここに紹介しました。
どうでしょうか、清洲橋は。
このような由緒ある橋が身近にあるのは非常にうれしいことです。
中央区にはここ以外にも素敵な橋がたくさんあります。みなさんも自分のお気に入りの橋をみつけてみてはどうでしょうか。