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◆秋の歴史散歩「旧日光街道の歴史を歩く(第1回)」 ~江戸繁栄の足跡を体感~

[巻渕彰/写楽さい] 2013年11月19日 09:00

「秋の中央区歴史散歩2013~旧日光街道の歴史を歩く~(第1回)」が11月16日(土)午後、小春日和に恵まれて開催された。この歴史散歩は、江戸繁栄の基礎を築いた日光街道を日本橋から浅草御門跡まで2回にわたって歴史を訪ねるもの。第1回のこの日は日本橋から小伝馬町牢屋敷跡までをまち歩きした。参加者募集は「区のおしらせ中央」11月1日号で公募し、まち歩きボランティアガイド団体の「中央区文化財サポーター協会」が主催・実施した。

 

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日本橋三井タワー前に集合した参加者は定員の30人に達し、2組に分かれて出発した。五街道の起点日本橋から日本橋魚市場跡を歩く。江戸期からの老舗が建ち並ぶ一帯はいまも歴史を物語っている。旧本町通りは江戸の町づくりがはじまったところだ。3人の町年寄屋敷が置かれ町政が執り行われた。旧日光街道と並行した江戸通り周辺には十軒店跡、長崎屋跡、石町時の鐘鐘撞堂跡など史跡が残る。

 

昭和通りを越えると、大伝馬町に入る。べったら市で知られる宝田恵比寿神社(写真左)、この地を支配した筆頭名主の馬込勘解由屋敷跡など歴史は古い。現在「大伝馬本町通り」と名付けられた旧日光街道には伊勢松坂商人などが集まり、江戸随一の木綿店問屋街として繁盛した。街道の名残は旧日光街道の石碑に刻まれている。

 

伝馬町牢屋敷の全体像は、中央区まちかど展示館になっている十思スクエア内の模型で建物配置や牢獄の構造などを確認することができる。十思公園内には吉田松陰終焉の地碑や300年前から今日まで受け継がれた石町時の鐘(写真右)が残る。ここで約2時間の歴史散歩が終了した。

 

第2回は11月30日(土)、旧日光街道歴史散歩の続きとして十思公園から浅草御門跡まで開催予定(参加申し込みは締切済)。@巻渕彰