区内の様々な立場の方にお会いしてお話をうかがうシリーズの4回目です。今回は「中央区区政モニター友の会」の活動に随行し、皆さんの活動の一端を取材してきました。
「区政モニター制度」は中央区の広報課が所管しているしくみです。区政に関心を持つ区民の方が応募し、区政への意見や提言を行うものです。ぼく自身もかつてこの一員として参画し、いくつかの区政テーマについて意見を述べたことがあります。どなたも真面目に中央区のことを考えていらっしゃいます。
「区政モニター友の会」はこのモニターを経験した人の交流組織です。モニターから離れても引き続き地域のことに深い関心と愛着を持ち、独自にテーマを見つけて自主研究したり意見交換したり、定期的に活動されています。ぼくも何年か前から仲間に入れていただいています。
この日、「区政モニター友の会」として、区内の公共施設を巡りその場所や設立趣旨を再確認するという企画があり同行させていただきました。多くの前向きな皆さんが20人ほど集まり、広報課のご案内で区内を廻りました。いくつかの施設のなかでも印象に残ったのは、今年6月に開設されたばかりの「中央区立環境情報センター」です。再開発中の京橋地区の中心地〔京橋スクエアガーデン〕の6階に設置されています。
http://eic-chuo.jp/
区の環境対策の実情を知ることができるほか、歴史的な環境問題の変化や今後の課題についても学ぶことができます。銀座や東京駅からも歩いていける範囲ですので、皆さんも是非一度お訪ね下さい。
そのほか、〔晴海こども園〕や〔リハポート明石〕なども見て廻りました。中央区は人口増加に伴い、高齢者や若い世代も増えていますので、あちらこちらで公共施設の充実が図られています。区内を散策の折などにも、機会があったらこれらの施設をちょっと覗いてみるのもいかがでしょうか。中央区の普段の姿が浮かび上がってくくるかもしれません。
区内見学後、「中央区区政モニター友の会」会長の浜野美代さんに少しお話を伺いました。何でもこの会は前身組織も含めると20年以上活動を継続しているとのことです。浜野さん自身は10年以上前に会長を引き受けてこの会を引っ張ってこられました。一時は会員の減少を心配したこともあったものの、最近は男性会員も含めて新しい会員も少しずつ増えてきているとのことです。地元のことの関心を持つ方が増えるというのは嬉しいことです。
一方、会を抜けていく方もやはりあって、会長としては会員の定着を図ることと活動をいかに充実させるかということが最も重要な課題と考えていらっしゃるとのことでした。
年間に概ね10回程度の例会を開催し、「中央区をもっとよい町にしたい」という真面目な思いに基づいて様々なテーマで話し合いをしたり、具体的な啓発活動を展開されたりしています。このような真剣な活動が実って中央区の魅力が高まれば、地元の方はもとより、区外から来られる方にとっても楽しみなことではないかと思います。
最後に、浜野さんの当面の目標を伺いました。「区役所や関係機関とのコミュニケーションをもっと活発にし、会の意見をできるだけ届けていくことが大事だと思います。思うように伝わらないこともありますが諦めないで地道に取り組みたいと考えています。また、会員相互の交流をさらに深めるためにいろいろ工夫していきたいと思います。」
けっこうご苦労も多いはずなのに、皆さんの笑顔と中央区の発展を楽しみにして張り切っていらっしゃる浜野さんの姿に触れて、ぼくも勇気づけられました。爽やかな気持ちになった一日でした。