1月2日午前、浜離宮庭園では、恒例の諏訪流放鷹術が披露されました。何と、今年で20回目になるそうです。
先ずは、術を演じる術師の皆様のご挨拶と、爪を隠した鷹を操る術師の光景をお届けします。
頂いた資料によれば、「諏訪流放鷹術とは、
江戸時代将軍家お抱えの鷹匠の集団が二つあり、「吉田流」、「諏訪流」と名乗っていました。
「諏訪流の語源は、信州諏訪大社で行われていた,
鷹が捕えた鳥を神前にお供えする神事に由来します。」
とのことです。 実演内容は、
①「据え」・・・水平に保った拳の上に、鷹を安定して止まらせること。
②「振替」・・・鷹匠の拳から別の鷹匠の拳へ鷹を飛び移らせ、他人に馴らせること。
③「渡り」・・・樹上にいる鷹を拳に呼び戻すこと。
④「据え替え」・・・鷹匠以外の人の拳に鷹を止まらせること。
今年は、沢山の観光客、見物人の中から、体験希望の方3名(うち、お一人は大阪からの観光客)が挑戦されました。
さて、いよいよ待ちに待った、電通ビルから放たれる鷹が庭園で待つ鷹匠の「振り鳩」を狙って直滑降するシーンです。
電通ビルの屋上では、風が強い、庭園の上では、6、8羽のトンビが舞っているという、実演するには非常に困難な状況です。
20分ほどして、鷹が放たれましたが、敵対するトンビに交じって、高飛びしました。
お正月気分を味わえただけでも、感激でした。 今年は、外国からのお客様、近県のバスツアー客が増えていると感じました。
頂いたチラシで、「天に鷹 ぬくめどり~鷹匠の世界~」を読んでみると、
「ぬくめどり」とは、ある冬の寒い夜、鷹が小鳥をとらえて掴み、一晩中、鷹は足を温めます。
翌朝、鷹はその小鳥を放します。
しかし、鷹は、その小鳥が飛び去った方向へ、その日は決して狩りに行かないといいます。・・・
動物の世界にも、恩義を感じる話があるのですね。 さて、
そんな鷹匠の世界を紹介するドキュメンタリー映画が4月10日に日比谷コンベンションホールにて上映されるそうです。詳しくは、こちらです。
電話:03-5574-7183
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