築地、中央卸売市場を海幸橋門から出て波除神社のところを左に曲がり、少し歩いたところ、お目当ての場所はあります。場外の喧噪の中にこのお店はあります。
今回訪れた場所は、網兼という喫茶店です。
お店は、ご高齢のおばあさんが一人で切り盛りしています。
営業日は週2回、火曜日と土曜日だけの営業。時間は朝の7時辺りから10時くらい(お客さんがいないと早く閉めてしまうことも)。この辺りが難易度を上げています。
メニューはコーヒーは250円でそれ以外はトーストぐらい。
広さは、カウンターと丸椅子が6つ程度。四畳程度でしょうか。
このスペースにひっきりなしに、市場の人、町の人、あちこちからの観光客が訪れます。
常連も多い店ですが、誰でも温かく受け入れてくれます。
下町らしい雰囲気です。
お店の外は、本当に築地の市場の喧噪でにぎやかなのですが、市場の男たちが鳥のように一時、羽休めにやってきます。このスペースは来てみると、なぜかホッとスペースです。私も一杯の珈琲にほっとして軽い休憩ができました。
網兼の歴史は古く、珈琲店として女将さんは50年やっています。さらに、その前は船宿として、長い歴史をもっているそうです。お店の裏の市場との境界は昔は築地川であり、お店の裏からには桟橋があり、舟が出入りしたのです。今では埋め立てられてしまって、殺風景な駐輪場になっているのをみると少し寂しいです。お店も埋め立てにより珈琲店となったのであります。
このお店の魅力はなんだろう? 一言では難しいのですが、いろいろなものをひっくるめて、素敵なお店だと思います。市場の場外の活気、築地の歴史、おばあさんの笑顔、美味しいコーヒー、全部求めて火曜日か土曜日は早起きして築地にどうでしょうか。