第一大学区第一中学区一番小学校の阪本小学校や泰明小学校は、中央区観光検定のテキスト「歩いてわかる 中央区ものしり百科」にも登場しますが、阪本小学校より1ケ月遅れで創立された中央区で2番目に古い久松小学校は(実は母校なのですが)余り知られていないので、紹介させて頂きたいと思います。
久松小学校は阪本小学校と同じ明治6年(1873年)創立なので、昨年(2013年)には創立140周年を迎えました。全国的に見てもかなり歴史のある小学校です。
「久松小学校内資料館より」
久松小学校の校名の由来は、伊予松山藩主の末裔・久松伯爵の献金を基に創られた学校なので、校名が久松と付けられました。
卒業生には各分野でご活躍された方々がおられます。
政治では、蜂須賀貴族院副議長、川島正次郎氏
建築家又詩人として有名な立原道造氏
テイジンやキャノンのポスター等グラフィックデザイン界をリードしてきた伊藤憲治氏
日本橋や浜町に近いので芸能関係も盛んでした。
山田五十鈴(女優、文化勲章)、芳村五次郎(歌舞伎長唄、人間国宝)、
鳥羽屋里長(歌舞伎長唄、重要無形文化財保持)、四代目江戸屋猫八(声
帯模写)
等色々な方が各分野で活躍されています。
久松小学校の特筆すべき点は、1963年の創立90周年式典に昭和天皇の行幸啓を仰いで以来、節目の10年毎の式典に皇族の行啓・お成りを仰いでいる点です。
100周年には皇太子同妃両殿下(平成天皇)
110周年には浩宮徳仁親王殿下(皇太子殿下)
120周年には秋篠宮同妃両殿下
130周年には常陸宮同妃両殿下
140周年には秋篠宮妃殿下及び内親王佳子殿下
以上の様に10年の節目ごとに此れだけの皇族方にお祝い頂ける小学校は大変貴重であるとともに、大変名誉なことと思われます。
私が卒業した1963年頃は1学年160人位いましたが、現在は60名~100名位だそうです。しかし、ここにきて中央区の夜間人口の回復努力が実って月島・晴海地区程ではないにしても、久松小学校の区域内でもマンションが増えてきたこと等もあり、本年の入学予定者は30人ほど卒業生より増加するそうで、校舎の建増しも予定されているようです。
"強く 正しく 豊かに"を教育目標としている久松小学校に光あり。