築地・明石町エリアのランドマークと言えば、市場と本願寺と聖路加国際病院。
狭い中に全く違うものがあるので、ちょっと道一本隔てただけで、雰囲気が全く変わってしまいます。
特に6・7丁目辺りは、かつては小田原町と呼ばれていた場所で、昭和の初期に建てられた木造の民家や看板建築がたくさん残っていて、隠れ家的なお店の多いエリアです。
一部の築地マニアには「裏築地」などと呼ばれることもあります。
そんな中で、前を通る度に気になっていたのが、この「築地はじめ鮮魚店」。
鮮魚の販売もしていますが、お昼にはランチがあって、夜にはお酒も飲めるとのこと。
ランチのメニューには、美味しそうな旬の鮮魚が常に並んでいます。
たまたま最近、築地を紹介した本の中では1番だと私が思っている、おざわゆきさんの「築地はらぺこ回游記」の中に、ご主人は場外市場にあった「魚河岸野郎」の店長の渡邊一(わたなべはじめ)さんだったと書いてありました。
そのお店でしたら、確かな目利きで、本当に良い鮮魚があるので、何度も行っていたお店。
ここなら間違いない!と早速ランチに行ってみました。
すると、その日のメニューはただ一品「海鮮カレー」とだけ書かれといました。
中に入って、渡邊さんに伺って分かったのですが、以前に出した海鮮カレーがとても評判が良かったので『金曜日はカレーの日』ということにしたのだそうです。
勿論、ただのカレーではなくて、ぷりぷりの海老にイカ、ホタテ、つぶ貝がたっぷり入って、しっかりとだしも効いている、これこそまさに、海鮮カレーという逸品!
限定30食なので、日によっては早めに完売してしまうこともあるとか。
私の後から来店した方は、「今日はまだある?ラッキー!」とおっしゃっていました。
ランチ時も夜も、1階は椅子が無くて立食スタイルですが、2階には座敷もあるそうです。(事前にご予約下さいとのこと)
そして、後日やっぱり海鮮丼も食べたい~!ということで、金曜日以外の日に行ってきました。
メニューは日替りで、この日は、生ほたてとイクラ丼、天然生まぐろ中とろ漬け丼、上しらすに生うに丼の三種類で、いずれも小鉢(この日は山長の玉子焼き)、漬物、あら汁つき。
こんな豪華なメニューなのに、なんと千円!
限定20食です。
私が頼んだのは、生ほたてとイクラ丼。
本当に新鮮でほのかな甘味を感じる生のほたてが、丼にたっぷりのっています。
しかも、イクラがのっている大葉の下にまで、キッチリ、とほたてがあるのです。
もう幸せ~っ!と顔が綻んでしまいます。
あら汁は、お椀を近づけると、とても良い匂いが!
魚のあらのだしが本当によく出ていて、さすがにです。
小鉢は、築地市場の山長さんの玉子焼きで、こちらに漬物が付きます。
やっぱり魚の目利きのお店、本当に大満足でした!
夜には、刺身や焼き魚、煮魚等、渡邊さんがその日仕入れた新鮮な魚のメニューが並びます。
本当に美味しい魚を食べたいっ!と思ったら、絶対にオススメのお店です。
築地はじめ鮮魚店
築地7-16-14
電話(6264)0873