3月25日、東京都心の桜<ソメイヨシノ>の開花宣言が出された。昨年より9日遅く、平年より1日早いとのこと。
都心部の桜が満開の見頃を迎えるのは来週のはじめ頃と予想され、いよいよ春本番。
銀座ミキモト本店前ガーデンプラザでは、3月27日、今年も春の銀座の風物詩 "桜" の展示が始まった。
"銀座の街で日本の四季と自然を楽しんでもらいたい" との思いから、1996年(平成8年)から実施されている恒例企画。
今年の桜は鮮やかなピンク(緋色)が特徴の、大輪一重咲きで、「天城吉野」と「寒緋桜」の交配種とされる「陽光桜」。
根付きのまま運ばれてきた「陽光桜」は高さが3.5m、推定樹齢約35年。
この桜の誕生に関しては、
『愛媛県の元教師の高野正明氏が、戦死した教え子の鎮魂と世界平和を願い、各地に桜を贈ろうと決意。 このため20数年の歳月をかけ、品種改良を重ね、漸う、寒暖双方の気象条件の耐性があり、病気にも強く、花期・花色・樹勢ともに満足のいく品種を作出し、"天地に恵みを与える太陽" という意味の「陽光」と命名。 いまでは全国各地や世界各国に広がり、人々の心を照らし続けている』
という逸話が伝わる。
展示期間は3月27日~4月10日(予定)。
尚展示終了後は公募の上、公共施設へ寄贈し、植樹されるが、今年は、東京近郊または東日本大震災の被災地の福島県・宮城県・岩手県が対象地域と聞く。