隅田川は河口部の中央大橋上流の佃2丁目地先で東に分流し、佃2・3丁目と江東区越中島1・2丁目の間を流れ、豊洲貯木場で東西に分かれ、それぞれ豊洲運河と春(晴)海運河に繋がる。
大川端リバーシティ21開発の際、中央大橋~相生橋の "隅田川派川" 沿いにつくられた石川島公園は、平成19年に相生橋南まで拡張整備され、近隣住民の憩いの場として親しまれている。
スーパー堤防の採用により、水と触れ合えるように親水性が確保され、堤防上には桜が植栽され、ジョギングや散歩をする人で賑わう。
今回取り上げるのは、その石川島公園南端の相生橋南の複合施設「相生の里」前広場に植栽されている、観賞用に改良されたバラ科落葉低木のハナモモの1品種「源平桃」。
命名の由来は、1本の木に紅・白(加えて薄紅・中間の斑《絞り》)の花を咲き分ける様を、源氏の旗の色<白>と平家の旗の色<紅>が入り乱れて戦った「源平の合戦」に譬えたとされている。
年によって、紅・薄紅・白・斑の花がどう混じり合って咲くか、特定されず、毎年様相を異にすると云われる。
自然の神秘性を秘めた艶やかな八重の花姿、春爛漫の風情を醸し出している。