2月の大雪被害により浜離宮恩賜庭園の約30万本の菜の花畑は、例年に比べ背丈も低く、不揃い感は否めませんでしたが、それでもなんとか立ち直り、黄色い絨緞が春の陽光に輝き、目を楽しませてくれました。
園内では、先月末満開を迎えたソメイソシノに続き、これからは約90本のサトザクラのシーズンです。
花園には、ヒヨドリが訪れ、花を啄ばむ姿が見られます。
ヒヨドリは東京では、1970年頃までは、夏の間は山間部の林の中で繁殖し、冬になると市街地に現れる代表的な "漂鳥" とされていましたが、次第に環境順化し、いまでは周年見られる身近な野鳥<留鳥>のひとつに数えられているようです。
理由は諸説あるようですが、明らかではなく、ただ雑食性の獲得がそのひとつにあげられていると聞きます。 尤も、渡りをする個体群も報告されているとのことです。
特徴として
①尾が長く、ほっそりとした体つきで、嘴は黒く先が尖る。
②全身灰褐色で雌雄同色。
③頬に褐色の部分がありよく目立ち、額から後頸はボサボサ。
④ピーヨ ピーヨと賑やかに鳴き、大きな波状を描いて飛ぶ。
⑤季節に応じ、いろいろなものを摂食。
春には先端がブラシ状になった舌先で花蜜を舐めたり、花弁を食べることもある。
夏には昆虫を捕まえ、秋~冬には木の実を食べる。
畑の野菜や果物をつつくこともある。
等があげられています。
日本近辺にしかいない野鳥で、欧米のバードウォッチャーにとっては、珍しい種とされているようです。