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4月13日は「しんとみ」の日

[杏葉牡丹] 2014年4月11日 17:45

築地と銀座に挟まれた「新富」。

かつては「町」がついて「新富町」と呼ばれていました。

その名の由来は、明治4年に、西側にあった大富町に対してつけられたという説と、新島原の「新」と「大富町」の「富」を合わせて「新富町」にしたという二説があるとか。

 

新島原と言えば、明治の初めに、すぐ隣の明石町に外国人居留地ができるのを当て込んで、遊廓ができたのですが、結局は短期間で終わってしまいました。

そんな関係か、新富町には比較的最近までは花柳界もあって、かつてお祭りの時には「新富町芸者」が艶姿を見せていたものです。

 

そして忘れてはいけないのが「新富座」。

江戸三座の一つであった森田座が、明治5年に猿若町から現在の税務署の辺りに移転し、明治8年に「新富座」と改称したものです。

文明開化の社交場として日本を代表する劇場となりましたが、残念ながら関東大震災で焼失してしまいました。

たまたま我が家には、大正時代のプログラムが残っていましたが、名だたる名優が出演していて、当時の様子が偲ばれます。

現在は、そうした「芝居の町」の伝統を今に伝えようとはじまった「新富座こども歌舞伎」が、評判を喚んでいます。

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こんな新富町は、知る人ぞ知る大人の隠れ家的エリア、と言われることが多いようです。

とは言え、隠れ家では勿体ない、もっと沢山の人たちに、この町の良さを知ってもらおうということなのでしょうか、4()13(とみ)という語呂合わせに引っかけて、『4月13日はしんとみの日』というイベントが行われます。

 

 

回を重ねて3回目というこのイベント、まずは前夜祭として12日()15:0019:00まで行われるのが「新富町はしご酒」。

各店共通のチケットを購入して、地元の名店14店をはしごしようというもの。

歩いているうちに顔見知りになる人もいて、一人でも全然大丈夫とのことです。

 

そして13日()は、午前中は松竹衣装の海老沢孝裕さん、午後は歌舞伎ソムリエおくだ健太郎さんの講演+食事という「歌舞伎deうたげ」や、新富座こども歌舞伎の公開稽古があります。

 

さらに12日、13日の両日は、日本印刷会館にて、歌舞伎の大道具・衣装が公開され、ミニ喫茶も用意されるそうです。

滅多にない機会なので、「新富」にいらしてみてはいかがでしょうか。

 

なお、イベントには事前予約や入場整理券が必要なものもあります。

その他、展示の時間帯等もあわせて、詳しいことはHP「しんとみさん」でご確認下さい。

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