桜散る晴海公園を散歩していると、岸壁が何か騒々しいです。
全員が甲板に整列し、号令のもとそれぞれの持ち場に向かいます。
船内放送では、これから出航の準備に入る模様。みなそれぞれの持ち場で迅速に動いています。
岸壁では、黄色服の港湾職員が、それぞれの係留ロープ(もやい)に待機して、船長からの支持を待っています。
後ろの公園からは、「メジロ」それに「ウグイス」の鳴き声が聞こえてきました。公園は何となくのどかです。
港湾職員に、船の行先を尋ねると、笑顔で 「どこに行くのかは、知りません」とのことでした。
ほどなくして、対岸の竹芝から「曳航船」が到着。
「照洋丸」にロープをかけ、引き始めました。そして係留ロープは外され、出発の準備が完了。
「ボーウ」巨大汽笛が空に轟きます。
汽笛は、全身を震わせ、私を春の居眠りから完全に引き戻しました。
そして、曳航船に引率され「照洋丸」は、レインボウブリッジをくぐり外洋に向かいました。
「照洋丸」は、これから太平洋の水産資源調査に向かうそうです。そして、黄色服の港湾職員も、黄色の港湾船でどこかに消え、曳航船はそのまま竹芝ふ頭に向かいます。
ときどき、晴海埠頭では、このような船出シーンが見られます。