風薫る5月。いよいよ新緑が眩しい季節となりました。
浜離宮恩賜庭園の木々もすっかり若葉の装い。
穏やかな淡い陽射しのもと、微妙に色合いの異なる木々の緑のグラデーションの美しさには目を見張ります。
なかでも、園内に約25本ある「イロハモミジ(別名イロハカエデ)」の芽吹いたばかりの、掌状に5~9裂し、縁に重鋸歯がある、繊細で清々しい若葉 "青紅葉(あおもみじ)" の美しさは、一際目立ちます。
太陽の光に透かして見ると、一層色相が淡く鮮やかに映え、日に日に、爽やかな薄緑色が少しずつ緑の色味を増していきます。
中島の御茶屋、松の御茶屋を背景に、イロハモミジの映える様は、当園ならではの情景。
緑は生命力を感じさせてくれる色であり、自然の懐に抱かれたようで、心が落ち着きます。