5月10・11日、月島第2児童公園で「太陽のマルシェ」が開催された。
2013年9月からスタートした青空市場で、日本各地のご当地野菜や季節に合わせて旬の食材をテーマに、全国から毎回約100店が出店し、約2万人近い来場者で賑わい、「都市型マルシェ」としては全国有数規模とされる。
今回のテーマは「甲州ワインと和食」。
2010年にワインの国際的審査機関OIVにブドウ品種として「甲州」が登録、国際的なワインコンクールで多数の賞を受賞、欧州への輸出開始など、世界的に評価が高まっている「甲州ワイン」。
一方昨年「ユネスコ無形文化遺産」に登録された「和食」。
「甲州ワイン」と「和食」のマリアージュ、楽しみ方がいろいろと提案されている。
今回参加のワイナリーは、山梨県内の ①サドヤ ②ヤマナシ良品 ③東晨洋酒 ④中央葡萄酒 ⑤(現存する日本最古のワイナリーとされる)まるき葡萄酒 ⑥勝沼インデイーズワイン ⑦葡萄屋kofu ⑧鶴屋醸造 ⑨三養醸造 ⑩山梨発酵 の10社。
山梨県のワイン文化として、「一升瓶ワイン」「湯呑みで飲むワイン」「和食と一緒に飲むワイン」が紹介されている。
歴史を紐解くと、山梨で、ワインが殖産興業政策の一環として奨励され、造られ始めたのは明治初期。山梨のワイン文化は一升瓶から始まったとされ、冠婚葬祭から日々の晩酌に至るまで徐々に浸透。一時は県外にも出荷されていたが、720/750mlが主流になる中、今ではその殆どが地元向けと云う。
またワインと云えばグラスで飲むのが一般的だが、日本酒の流れを受けてか、いまだに身近かな "湯呑み" で飲む人が多いとされている。
(ブース内の一升瓶のディスプレイの脇にも湯呑み茶碗が添えられている)
地元での "肴" のルーツは「煮物」「漬け物」と云われるが、「甲州ワイン」の味わいの特徴は、"繊細" で、"控え目" で、"協調性がある" こと、換言すれば、どんな料理にも合わせやすいということらしい。
"和食と一緒に湯呑みで飲む一升瓶ワイン" 《甲州葡萄酒スタイル》 、異文化との触れ合いもまた楽しい。
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