「割烹嶋村」さんは八重洲中央口のみずほ銀行の角を入ってすぐのところにある、創業嘉永三年(1850)の老舗。ペリー来航が嘉永6年(1853)なので動乱の幕末前夜に「仕出しの嶋村」として店を構えた。とお店の案内にもある。文久元年(1863)の「大江戸料理番付」にも「平清」「八百善」と並んで行司役として別格扱いになっているほどの有名店。明治期には伊藤博文や井上馨などの政治家や文化人にも愛されてきたお店です。
TVや雑誌などへの露出も多いのでご存知の方も多いかと思いますが、今回ご紹介するのは「幕末会席」、土曜日限定の一押しメニューです。
献立は以下の通り。「胡麻酢和え」「うづら椀」「刺身」「鯛兜煮」「宝楽蒸し玉子」(旨煮にした鶏肉、椎茸を溶き卵に混ぜ合わせ、焙烙に敷き詰めて天日蒸し焼き)
「きんぷら」(卵黄にて天衣を溶き、ごま油にて上げたてんぷら、海老3尾)「白飯、香の物、みそ汁」「水菓子」
飲み物は「この時期は下りものだけではなく地廻り酒も結構出ていたのでは?」「まだビールはなかったから邪道だ」などといいながらも汗ばむほどの暑さなのでつい「生ビール」となりました。
幕末会席は3,800円(税別) 土曜日の昼夜のみ限定30食です。お座敷で寛いで江戸談義を楽しむのは如何でしょうか?
割烹嶋村 中央区八重洲1-8-6TEL3271-9963 営業時間11:30~14:00、16:30~22:30