中央区のコミュニティFMラジオ、中央エフエム。
生活に役立つ地域の情報や、さまざまなジャンルの音楽番組などが放送され、毎日楽しませていただいています。
中でもわたしが大好きな番組は、「中央区街角スケッチ」。
ピアノの旋律とともに始まり、ゆるやかな哀調を帯びたメロディーにのせて、中央区の歴史的なスポットや人物が紹介される番組です。
勝鬨橋、兜町、時の鐘、明石町、石川啄木、人形町、八重洲、歌川広重、新富町、月島、両国広小路、十返舎一九、築地ホテル館・・・
それぞれの街や人の背景に、こんな素敵なお話があったのだと、聴くたびに感動しています。
一日に何度か放送されるので、とても聴きやすい番組です。
(放送時間は中央エフエムのタイムテーブルをご覧ください。 http://fm840.jp/timetable.html )
中央区観光検定試験の勉強をする際にも、この番組がとても役立ちました(^-^)
音楽がとても素敵なので、どなたの曲なのか知りたいと思い、中央エフエムのお昼の番組「ハロー・ラジオシティ」の中で問い合わせをさせていただいたところ、佐川文絵さんというピアニストの方の曲だと教えていただきました。
佐川さんのアルバム「Weave a Light(ウィーブ・ア・ライト)」と、自主制作版の「たまゆら」。
なんと、ラジオがきっかけとなって、佐川さんご本人とお会いすることができ、その際に手渡していただいたものなのです。
とても気さくで明るく素敵な方で、お会いできて本当に感動でした。
「中央区街角スケッチ」に使われているのは、冒頭に流れる「やがて」という曲と、「光のほうへ」の2曲。
聴くとすぐ、番組の内容がよみがえってくるようです。
「やがて」は、自主制作版のみに収録されている曲で、「光のほうへ」は、アルバム「Weave a Light(ウィーブ・ア・ライト)」にも収録されています。
「Weave a Light(ウィーブ・ア・ライト)」は、「光を織り成す」という意味なのだそう。
そのタイトルのとおり、様々な色合いの光を感じさせる、佐川さんの紡ぐ曲。
1973年生まれの佐川さんは、8歳よりピアノを始められ、東邦音楽短期大学ピアノ科を卒業後、 ピアノ講師の道へ。
様々なジャンルのアーティストとの演奏活動を続けられ、2006年に自作曲のCD「たまゆら」を制作なさっています。
しかし、2007年にがん告知を受け、入院。
大きな手術を経験され、 人生観がひっくり返ったのだそう。
その後、1年間の抗がん剤治療を経て、現在では演奏活動やお仕事に無事復帰なさっています。
お会いした際、とても元気ではつらつとなさっていて、そんなに大きなご病気を経験されたのが信じられないほどでした。
アルバム「Weave a Light(ウィーブ・ア・ライト)」を発表なさったのは、2010年のこと。
佐川さんの曲に感じるのは、命の輝きとやさしさ。
美しいメロディーの中に、温かな光が踊っているようです。
ご自分の経験なさった痛みや悲しみを、音楽という「人を感動させる光」に変えることができるのは、佐川さんの人柄と才能と努力があってこそなのだと、お会いした際に実感しました。
現在、ピアノの個人レッスンの講師とアーティスト活動をなさっている佐川さん。
6月19日には、中目黒の楽屋というお店でライブコンサートを開催されます。
生演奏で佐川さんの音楽を聴いてみたいと思われる方はぜひ(^-^)/
佐川さんのホームページには、ライブのスケジュールも掲載され、アルバムの試聴や購入もできますので、ご興味ある方はこちらもご覧ください。