♂夏羽 ♀夏羽
今では市街地の公園でも一年を通じて普通に見られ、"都市鳥" 化したハクセキレイですが、換羽した羽色で、巡る季節を教えてくれます。
♂の夏羽は、頭頂部から背は黒、顔は白く黒い過眼線。胸部は黒で、腹以下は白。
(♂の冬羽は背が灰色)
♀の夏羽は、頭頂部は黒、背は濃い灰色で黒い羽毛が混交。
(♀の冬羽は頭頂部から背が灰色)
ハクセキレイはユーラシア大陸に広く分布。
国内では、以前は春夏に北日本の海岸で繁殖し、秋冬は本州中部以南の河川下流域で越冬する、"漂鳥" とされてきましたが、近年になって、水辺に沿い内陸部まで棲息領域を拡大する個体も増え、繁殖地も全国的に拡がり、今日(こんにち)では "留鳥" としても数えられている由。
非繁殖期は、昼間分散採餌し、夜の塒(ねぐら)は橋桁・街路樹・ビルの隙間といった具合に、都市建造物を利用し、都市環境適用力も高いのではないかと考えられていると云う。
「チュチュン」「チュイリー」と鳴きながら尾羽を上下に動かし、ちょこちょこと歩いては立ち止まり、また歩きだす姿をよく目にします。
飛翔時は波状飛行。
黒(濃灰色)と白のツートンカラーと長めの尾のスマートな体形に加え、コミカルな所作もあってか、結構注目を集める野鳥のようです。