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首都高ウォッチング 箱崎JCT~隅田川大橋~木場

[隅田の花火] 2014年6月 9日 09:00

「首都高ウォッチング」というイベントに参加してきました(5/29)。
これは首都高速が実施している施設安全に関する取り組みのひとつで、首都高速道路に沿って高架下を歩き道路施設全般をモニターに観察してもらい、日頃の保全業務を理解してもらうと同時に安全面やサービスなどについての意見を集める、というものです。

日本橋箱崎町にある首都高管理局ビルに集合、箱崎ジャンクション(JCT)から首都高9号深川線の下の道を歩き、江東区木場までの約2キロのコース。
高架下の道から上を見上げて構造物を見て歩くのですが、今までこういった構造物をまじまじと真剣に見ることはなかったので、ある意味新鮮な体験でした。

s_hanabi4-1.jpg出発地点の「箱崎JCT」は6号向島線・9号深川線が接続する車の分岐点、さらにJCT直後の「隅田川大橋」はJCTと直結していることもあり、かなり複雑な構造物であることがわかります。

s_hanabi4-2.jpg隅田川を渡ると江東区の深川エリアに入り、深川不動堂や富岡八幡宮の裏を通り木場でゴール。
途中、鳥の巣や落下しそうなものがあるか確認したり、橋の構造や素材などのお話を聞いたり......貴重な時間でした。

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首都高は江戸・明治時代から水運として利用されてきた川や水路の場所を多く利用し作られました。
今回の歩いた首都高コースも中央区側では箱崎川、江東区側では油堀川だったところに作られたことが古地図と比較するとわかります。
こういった事情もあり高架となっているところが多く、その下を通行する車・人・船の安全をより配慮する必要があるわけです。
作ったエンジニアも大変だったと思いますが、これを保全維持していくのも大変な作業であることが実感できました。

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ウォッチング後、そのまま帰るのももったいないので元の道を戻り散策。

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富岡八幡宮の東にある「八幡橋」。

この橋はかつて中央区にあった「三ツ橋」のひとつ「弾正橋」が移設されたもので、明治11年に作られました。鉄を原料としたものでは日本で一番古い橋、国の重要文化財です。大震災後にここに移設されましたが今も現役で使用されています。
橋の一部に菊の紋章があしらわれていたりして、趣のある橋です。


最後に「隅田川大橋」。

s_hanabi4-6.jpgこの橋は下段が一般道・上段が首都高の二層構造の橋で、景観的には今後の知恵や工夫がほしいところ。しかしこの橋から眺める景色は見ごたえがあります。
上流の清洲橋方面はスカイツリーが隅田川の真ん中に見える数少ないスポット、下流の永代橋方面は後方のマンション群が橋の景色とよく合います。

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個人的に気に入っている景色としては
清洲橋方面は、特に年に数回あるスカイツリーがピンク色になった時。たまたま当日はピンク色でした。清洲橋のピンク色のライトアップと調和します。
永代橋方面は日没後に空がやや青みがかった時でしょうか。永代橋の水色の光がより綺麗に感じられます。

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清州橋や永代橋のライトアップは夕方から21時まで。隅田川大橋の最寄り駅は水天宮前駅で、人形町駅も徒歩圏です。