■6月25日(水)の午前と午後の二回、浜離宮恩賜庭園・芳梅亭で「江戸からかみワークショップ」が行われました(公益財団法人東京都公園協会 協力・株式会社東京松屋(創業元禄3年(1690))。
この催しに応募し、午後の部に参加しました。
■講師:小泉幸雄氏。昭和22年生まれ。江戸の名工といわれた初代・小泉七五郎から数えて5代目の「江戸からかみ」の数少ない木版摺りの職人「唐紙師」。国・東京都指定の伝統工芸士であり、東京都優秀技能者「東京マイスター」受賞。浜離宮恩賜庭園「松の御茶屋」復元時には襖と貼り付け壁の復元を担当した。(告知印刷物より)
■江戸からかみ:「からかみ」は、文様を彫刻した版木に、主として雲母(白雲母の粉末)や胡粉(貝殻の粉末)などの絵具をつけ、手摺りで和紙に文様を写しとっていく技法。平安時代に中国(唐)から渡来した「紋唐紙」を京都を中心に日本で模造したのが始まり。徳川幕府による江戸の街づくりが進み、人口増加とともに増大した多様な需要に応えるべく、「江戸からかみ」として江戸で独自の発展を遂げました。(告知印刷物より)
■降り出しそうな天候の中、初めに小泉幸雄氏氏が襖と貼り付け壁を復元した「松の御茶屋」の内部を見学しました。
□11代将軍徳川家斉時代の御茶屋を復元した「松の御茶屋」。
□復元された貼り付け壁の文様を説明する小泉幸雄氏。
□「松の御茶屋」内部。
この「松の御茶屋」は、毎週木曜の午後1時から内部公開され、見学できます。
□「松の御茶屋」に続き、11代家斉時代の「燕の御茶屋」を現在復元工事中(来春完成予定)。
□芳梅亭での小泉幸雄氏の説明と実演。
□この「小若松」の版木は、天保11年(1840)に作成されたものです。ほうの木(朴の木)で出来ています。
□参加者は、小泉幸雄氏のご協力のもと三枚の葉書に文様を写しとり、お土産として頂くことがきました。
文様は「小若松」・「瓢箪」・「青海波地鱗鶴」でした。雲母を使用している為、角度を変えると文様がキラキラします。
■江戸文化に触れる楽しい機会でした。
今秋にもこのワークショップを検討しているようです。ご関心ある方はインターネットなどで情報を継続ご確認下さい。