最近の地下鉄の駅には、構内やホーム等に、その土地の名物や歴史にちなんだデザインを採り入れているのを、よく見かけます。
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で通勤している方も、遠方から観光でいらしている方も、そうした物を見ると、ホッと一息つけるのではないでしょうか。
大江戸線の築地市場駅は、その名の通り、駅の階段をすぐ上がれば市場の門があり、その他に朝日新聞東京本社、がんセンター、意外に新橋演舞場もすぐ近くです。
改札口を入れば、江戸の文化のはなやぎを今に伝えたいとのことで、日本画家の片岡球子の監修による、美術陶板で複製された四曲一隻の屏風絵の壁画があります。
右は「国貞改め三代豊国」で、左は「浮世絵師勝川春章」です。
いずれも当時の粋ではなやかな様子が再現された、見事なものです。
「国貞改め三代豊国」
「浮世絵師勝川春章」
私は、江戸東京博物館のある両国に行く時に、この駅を利用する事が多いのですが、この前を通る度に、ついつい足を停めてしまいます。