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江戸まち歩き「日本橋・深川ゆらてく」

[阿舒庵亭主] 2014年7月 6日 14:00

6月28日土曜日、あいにくのお天気でしたが「江戸の掘割と老舗めぐり」に参加しました。江東区の住人である私もあまり知らない、東大島の「中川船番所資料館」に集合して江戸の河川交通の歴史を少しおさらいした後でいよいよ船旅が始まりました。

 

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講師として中川船番所資料館の久染さんに乗船頂き、その名調子を聴きながら、中川、小名木川、隅田川、日本橋川と約一時間の船旅を楽しみました。深川や木場の歴史の説明を受け、途中、小名木川の扇橋閘門(こうもん)を通過しました。この閘門は小名木川と隅田川の水位差を調整するパナマ運河の超小型のもので、当日は1メーター以上の注水をして隅田川へと進むことができました。日本橋川を遡上して日本橋のたもとの船着き場で船を降りました。橋の上は見る機会が多いのですが下から見ることは少なく面白い体験でした。

 

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日本橋からは久染さんに代わっては三度笠に車夫の衣装の日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会の塚田さんにガイドをして頂きました。まずは橋の説明を受け川床のあるレストラン「豊年萬福」で江戸野菜を中心とした弁当を頂きました。その間、お座敷遊びの投扇興も体験しました。

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ランチの後は三組に分かれて、老舗めぐりをしました。山本海苔店、さるや、日本橋三越本店を訪れ各店のご担当からお店の説明を受けました。山本海苔店は女優の山本陽子さんが40年以上イメージキャラクターをされているということでギネスにも登録されているとのはなしを聞きました。また、日本最初のドライブスルー販売をしたとの話も興味深く聞きました。最近ではキティちゃんとのコラボも行われていて老舗のイメージも時代とともに変わることを実感しました。最後にはお土産まで頂き得した気分でした。

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三越では毎月第二土曜日に無料で約2時間の店内ツアーを提供しているのですが、当日は特別に30分のツアーをしてもらいました。越後屋の由来、天女像の目的、アンモナイトの見学、パイプオルガンのパイプの場所、ライオンの歴史等々人にチョッと自慢したくなりそうな話を沢山聞きました。

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「さるや」は世界でも類のない黒文字爪楊枝の専門店で1704年創業のお店です。何故、楊枝屋さんが「さるや」なのかとの疑問には「サルの歯が白いのにあやかるため」との明解な答えがありました。元々、楊枝は房楊枝が主流で、西洋式の歯ブラシの普及とともに房の部分が無くなり、爪楊枝のみが残ったとの説明にも納得。

 

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池波正太郎は「深川は東洋のベニスだった」とよく書いています。この船旅も興味深いし、日本橋の老舗を巡るツアーも興味は尽きませんでした。