歌川広重の「名所江戸百景 駿河町」に越後屋の暖簾が描かれ、昭和10年竣工の現在の建物はルネッサンス建築の威容を今に伝える日本橋三越本店。
(平成11年、「東京都選定歴史的建造物」に選定)
毎月第2土曜日(11:30~、14:30~)「店内ガイドツアー」が開催されていますが、今回は7月12日(11:30~)実施の様子をご紹介します。
所要時間約70分で、見学コースは、ライオン像(①)~地下鉄三越前駅<開業当時意匠>(②)~「熈代勝覧」複製(③)~免震装置~大理石壁面化石<アンモナイト(④)・べレムナイト>~天女像&パイプオルガン(⑤)~天井装飾(⑥)~呉服売場(⑦)~三越劇場(⑧)~Hajimarino Cafe。
イヤホンガイドでご案内役の話を伺い、貸与されたタブレットで史料画像を参照しながら、見学ポイントを巡ります。
① ② ③ ④
⑤ ⑥ ⑦ ⑧
三井高利と越後屋
越後屋の由来は、伊勢松坂の出乍ら、三井高利の祖父が越後守を名乗った武士に因む由
「店前現銀売り」「現銀掛値無し」「小裂何程にても売ります(切り売り)」
日本初の3点セット
エスカレーター、スプリンクラー、暖房装置
ライオン像
ロンドンのトラファルガー広場のライオン像を模した青銅製で、大正3年設置
地下鉄 "三越前駅"
新橋への延伸を目指しながら資金難に陥っていた東京地下鉄道に建設資金を負担し開業
天女(まごころ)像(3Fからの俯瞰がお勧めとか)
お客様に対する基本理念 "まごころ" をシンボリックに表現する像
昭和35年、㈱三越創立50周年記念事業の一環として建立
鉄骨の基礎を用いた樹齢500年とされる檜材の木彫で、高さ11mの大作
パイプオルガン
昭和10年設置の米国ウーリッツァー社製の劇場用パイプオルガン
教会設置のパイプオルガンとは異なり、幅広いジャンルの音楽を弾くことできる
日本で唯一現存する演奏可能な昭和初期製造パイプオルガン(区民有形文化財)
呉服売場
当日は、絨緞敷きの "特選フロア" にて、下記レクチャー
・重要無形文化財&ユネスコ無形文化遺産登録「越後上布(じょうふ)」全手造り工程
・友禅作家坂井修氏による「蒔糊(防染糊)技法」
Hajimeteno Cafe
今春新たにオープン
カフェを軸に、はじめて出会うモノ・コトを揃え、アクティブな暮らしを応援するコンセプトショップ