今回は十思スクエア(別館)にある、十思湯に行ってきました。
既に新しくできた銭湯を紹介された記事は出ていましたが、少し異なる視点で十思湯の訪問について書いてみたいと思います。
蒸し暑い夏の夕べにさっぱりできる銭湯は最高です。都内の銭湯はかっては2千軒以上あったと言われていますが、今は800軒を切ってしまっていると聞きます。毎月のように閉店の話が聞こえてきます。時代の流れの中で止められないことかもしれませんが、銭湯好きの私としては悲しく感じていました。そんな中、新しい銭湯が中央区でオープンしたことは非常にうれしいニュースです。
実は私は、東京の銭湯組合(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)に所属する銭湯のスタンプラリーである、東京銭湯お遍路巡礼を地道に進めている銭湯マニアでもあります。
このスタンプラリーの台紙は、銭湯で300円で売られている「東京銭湯ぶらり湯めぐりマップ」を買うといっしょについてきます。湯めぐりマップには都内の銭湯の地図や情報が充実していて訪問の際には非常に便利です。
この湯めぐりマップによると、中央区にはこれまで10の組合所属の銭湯があることがわかります。また、各銭湯にはお遍路番号が付されています。金春湯が中央区1番、勝どき湯が中央区11番となっています。6番が廃業してしまった木村湯に対応していたため今はありません。
そして今回、十思湯は中央区12番ということになりました。写真のようにしっかりスタンプを押してもらいました。これで中央区の銭湯、全制覇です。満足感を感じていざ入浴。
銭湯は新しいこともあり、ホテルなどの大きいお風呂のようです。落ち着ける感じがあります。十思公園というと江戸時代は牢屋であり吉田松陰を始め多くの人が命を落としている悲しい歴史の地ですが、今は平和なお風呂で浮き世の疲れを癒せる地に変わったのではないでしょうか。
その後、私は順調に都内の銭湯巡礼の旅を続けています。
まだ先は長いですが、もうすぐ400軒です。まだまだ悟りへの道は遠い。