今回は人形町にあるレトロなお豆腐屋さん「高柳豆腐店」を御紹介します。
場所は甘酒横丁の交差点から東京メトロ水天宮前駅の方向に行く途中の路地を入ったところ。
昭和2年創業で、現在まで4代続く老舗です。
外観は何とも味のあるレトロな銅板葺きの看板建築(*)で、今のところ建て替えの予定はないそうです。
(*)関東大震災からの復興期に多くみられた建築様式。建物の前面が平坦なのが特徴で、火災予防の観点から銅板を貼って仕上げている。
お豆腐屋さんの朝は早く、朝食用のお豆腐を買いに来るお客さんのために、早朝5時頃には店を開け豆腐を作り始めます。お店の人の話では、「昔は、すぐ近くにあった銭湯が営業を終える夜中の2時頃に店を開けていた。」とのことです。
販売する豆腐は、きぬ豆腐、もめん豆腐、油揚げのほか、枝豆を入れた枝豆豆腐、ごまを入れたごま豆腐など、取り扱う商品は約30種類。スーパーやコンビニでは手に入らない味を求めるお客さんが多いようです。
中央区には老舗の専門店がまだまだ健在です。専門店のこだわりの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。