観光バスに乗車すること。
それは、子供にとってあこがれの出来事でした。
高い車窓から街の様子を眺めるだけでも、興奮することであり、
見上げている人々の視線が、誇らしく感じられたものです。
いろいろなバスが集合するイベントが、9月23日中央区で開催されました。
「バスまつり2014 in 晴海」
会場は、晴海客船ターミナルのロビー及び大型車専用駐車場。
手軽な移動の手段としてのバスが、より身近になりました。
都バス(東京都交通局)をはじめ、小田急、京王、京急、東急、関東バスの
車両展示が一番テンションが高くなります。
制帽をかぶり、運転席に座ると、子供たちは運転手になりきってしまいます。
舞台装置が実物の車ならではの魔法です。
このイベントは、9月20日のバスの日にちなんで開催されました。
えっ、バスの日ってあるんだ。
365日記念日が連なる日本にあって、バスの日は昭和62年10月、
バス事業者大会で定められました。
日本最初のバスの営業が、明治36年9月20日に京都市で始まったことによるものです。
明治5年に営業を開始した鉄道輸送に比べると、意外に遅いのです。
バスの運行が営業として成立するには、壁を乗り越えるために多くの年月を必要としたのでしょう。
メイン会場に設えられたトミーテックの動くバスのジオラマは、必見でした。
縁にひっついて、じっと見つめる子供の、(いや、大人までも)心をわしづかみにしていました。
ハンドルを握って、目をキラキラさせる子供が、そのまま大きくなったような熱いバスマニアもいました。
部品のオークション会場。
スマホで同好の士と連絡を取りながら動いているのです。
都バスのキャラクター「みんくる」をはじめ、ゆるキャラ系の着ぐるみは、バス好きママに人気でした。
ここ晴海周辺は、足を運ぶたびに、周りの様相が変わっています。
この広い駐車場も、2020年を見据えて更なる変化を進めていくのでしょう。